禅問答

臨済宗の禅は「看話禅(かんなぜん)」と呼ばれ中国禅師の残した三つの語録(臨済録、無門関、碧厳録)を公案として、師が弟子に問いを出します。

弟子はこれを頭だけで理論的に考えるのではなく身体全体で理論を超えたところに答えを見出し自分の言葉で答えなければなりません。

師はなぜその答えに辿り着いたかを問い返す。答えに正解があるのではなく、どうしてその答えを出したのかという過程が大切で、師に認められるまで何度も問答が繰り返される。これがいわゆる禅問答です。
禅問答には一般的な常識では答えがでない難解なものがあります。




▼ 仏心宗

禅宗以外の宗派はお釈迦さまの説いた教えを拠りどころところとすることから「教宗」あるいは「仏語宗」と呼ぶのに対し、禅宗はお釈迦さまの悟りそのものを自覚するものとして「仏心宗」と呼ばれます。

これを象徴するのが坐禅という修行です。坐禅はお釈迦さまがとられた修行の方法であり、じっと坐って心身共に統一させ、心静かに内観することで、自分の心の中にある「仏」を悟ります

 

  ▼ 臨済宗と曹洞宗との違い

同じ禅の系統でも、教えを広めるという点を見ると臨済宗は上層階級に、曹洞宗は民衆に多くひろまったといわれています。また、坐禅への取り組み方も大きくちがい、臨済宗では修行僧は向かい合って坐禅を組むのに対して、曹洞宗では壁に向かって坐ります。

曹洞宗のただひたすらに壁に向かって坐禅に打ち込む禅を「只管打坐」(しかんたざ)、臨済宗の師と弟子が禅問答を繰り返す禅を「看話禅」(かんなぜん)と言います。